もう少し待てばもっと下がるのでは? 今が買い時といわれているが本当にそうなのだろうか?誰もがそう思うかもしれません。しかしここで重要なことは、マーケットをにらみ、需要と供給の関連性に着目することです。
もう少し待った方が…と思って、しばらくしてから購入しようとしたらまったく希望の物件がない、なんてこともよくあります。それはどんな時代でも当然「人気のある物件」から売れていくからです。さらに低金利、期間限定の減税制度、住宅ローン控除拡充という追い風により、これまで買い控えをしていた潜在顧客が、一気に購入に向かって動き始めています。タイミングを逃がさないようくれぐれもご用心を。
首都圏分譲マンション供給戸数は、2010年に4万4535戸と反転しましたが、2015年は4万449戸でピーク時(2000年・約9万5千戸)の約4.2割となっており、まだまだ少ない状態です。
2009年の即日完売戸数は1,062戸(全体の約2.9%)だったのに対し、2015年は3,138戸(全体の約7.8%)、
2013年は5,445戸(全体の約9.6%)、2014年は2,899戸(全体の約6.5%)と大幅に増加しました。(不動産経済研究所より)
2008年9月のリーマンショックに端を発した未曾有の不況による影響で供給戸数が減少したものの、契約率は70%を大きく上回る高い水準で推移し、在庫も大幅に減りました。低金利、期間限定の減税制度、住宅ローン控除拡充により、住宅購入への意識が高まっていると考えられます。
2008年のリーマンショック以降、マンション供給は急激に減少しました。これまで買い控えをしていた人たちが一斉に購入をはじめたため、「人気物件」からどんどん売れています。しかも市況への供給戸数が少ないため、タイミングを逃すといざ購入しようとしても、「よい物件」や「人気物件」が手に入らないかもしれません。