住友不動産の公式サイト
interview My Style My Life 〜私らしい暮らし方〜
自分の勘を信じた『即断即決』が人生を切り拓くカギ

「私、じつは、住まいにはそれほどこだわりがないんです」とおっしゃる夏木さん。

「この事務所が住まいみたいなもので、家よりもここにいる時間の方が長いと思います。友達は、長いこと仕事しているんだから家の一軒ぐらい建てられるんじゃない?って言うんだけど、基本的にいいベッドと丈夫な体があればOKっていうジプシータイプなんです」

──そんな夏木さんはマンションの一室を事務所にしていらっしゃるのですが、この部屋との出会いは本当に偶然だったそう。

「友人のマンション選びについて行った時、たまたまこの部屋が空いていて。何となくひとりでふら〜っと入ったら……いいなって。入った時の“気”がよかったんですよね。玄関のドアが木で、大きいのもすぐに気に入りました。 私、なんでも相性で決めちゃうんです。仕事もほとんどそう(笑)。『これよさそうだな』ってピンとくるというか。だけど勘で、五感で感じたことってわりと当たってることが多い気がするので、『おもしろそう』って思ったらやらせていただくし、『ちょっと合わないな』と思ったらお断りしています。決断は早いほうがいいですから。家選びもそういうところがあるんだと思います。そのぶん、失敗も多いですけどね。学習した方がいいと思いながらも、何度も同じ轍を踏んだりしています」

──住まいに興味がないとおっしゃりながらも、事務所の中は赤で統一されており、モダンなのにどこか落ち着ける雰囲気もあって、とってもおしゃれ!

「ほとんどお金はかけてないんですよ。通販で書類をしまうためのファイルを探していたら赤と青しかなくって、『じゃあ赤の方が好きだから』って決めただけなんです。その後、赤がラッキーカラーだと知って、赤で統一するようになったんですけど。今座っている椅子もテーブルも、元々は自宅で使っていたものを手直しして使っています。自分用のボスの机も欲しいなと思って選んだデスクもアンティークのものです。これ、じつは椅子もセットになっていたんですが、椅子は買いませんでした。ファッションでもそうなんですが、少し外すのが好きなんですね。だからバランスボールに座ってみたり、ちょっとコンテンポラリーな椅子を買って組み合わせてみたりしています。インテリア小物は大好きなんですよ。でも、普段はショップ巡りをする時間があまりないので、『今週はお部屋をキレイにしよう週間』って1週間ぐらいまとめて時間を取って、インテリアショップをバーッと回ったりしています。1日に何軒も回ると疲れちゃうので(笑)、1日1軒みたいにしてゆっくり楽しみます。
あと、食器類も好きですね。料理するのが好きなんです。だから自分が揃えている食器を海外で見つけたりすると、重くても買って帰ったり……。ホームパーティーなんかもしますよ!
食べるのは大好きですし。でも、もうお年頃なので食事は無意識にはしていないですね。食べてから4時間以内には寝ないです。レストランに行く時も夕方5時半頃、一番乗りで行きます(笑)。若い人と一緒になって夜遅くに食べたりしていたら、確実に体に影響しますから。ちょっと大変ですけど、仕方ないですね」

PROFILE 【Mari Natsuki】

東京都出身。1973年「絹の靴下」で歌手デビュー。その後舞台で活躍し1993年、企画、構成、演出、出演の全てを自ら手掛ける舞台表現『印象派』をスタートさせ、国内のみならずドイツ、フランス、イギリス、ポーランドでも公演を行ない高評価を得ている。映画『千と千尋の神隠し』には声優として出演。2006年からはブルースバンド『ジビエ ドゥ マリー』のヴォーカリストとしても活躍し、最近では「One of Love」という途上国の子供達を支援するプロジェクトも行なっている。
夏木マリ公式サイト http://www.marinatsuki.com/

1個買ったら2個捨てる!それが夏木流片付けの極意

──インテリア小物や食器類などは知らず知らずのうちに増えてしまって、収納に困ることが多そうですが……。

「1個買ったら2個捨てる! フリーマーケットとかも好きなので、そういったところに出したりしています。物も流通させた方がいいと思うんですよ。お金と一緒で(笑)。洋服などもみんな、飽きたものは涙をのんでそうしています。収納スペースには限りがありますものね」

──そんな夏木さんは、今、ちょっとした計画を立てているのだとか。

「私、結婚して京都の町屋が実家になったんです。以前から町屋みたいな家を移築して住みたいとは思っていたんですが、その夢が叶っちゃって。でも、町屋の台所って今はちょっと使いづらいし冬は寒いので、『中だけコンテンポラリーにしてみない?』って義母を口説いてみようと思っているんです。外は町屋の風情を残したまま、中だけシャンデリアのあるシステムキッチンにして……って。そんなふうにいろいろ考えるのが、最近すごく楽しいですね」

  • ご本人もお気に入りという、友人でもあるニューヨーク在住の画家MATS氏が描いた夏木さんの肖像画。

  • 「これ可愛いでしょ? 気に入ってるんです」という赤いシャンデリアは恵比寿のインテリアショップで見つけたそう。「ショップには大きいのが飾ってあったんだけど、小さいのがいいなぁと思って探してたらあったんです!」

  • 「家よりもここにいる時間の方が長いかも」とおっしゃる、自らが社長を務める事務所の社長室。夏木さんのラッキーカラーでもある赤で統一され、おしゃれなカフェのような空間。

  • 支援で訪れた、バングラデシュとエチオピアでの写真類。「大事な写真やお気に入りのポスターなどは、きちんと額に入れて飾るようにしています」と夏木さん。

  • 宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』で声優を務めた、湯婆婆・銭婆のキャラクター原案。ご本人も思い出深い、お気に入りのキャラクターなんだとか。

  • 社長室内の椅子とお揃いのカウチソファは元々は自宅で使っていたものだそう。「座面を赤に張り替えて、事務所用にしました。アンティークのものを手直しして使うのが好きなんです」

※掲載の情報は、住友不動産建物サービスのマンション生活情報誌「ふれあい」72号(2011年12月発行)に掲載された記事を転載したものです。